知っていると役立つ!暮らしの豆知識
ケイトウの育て方と花言葉|種まきから増やすまでの方法を詳しく解説
ケイトウ(鶏頭)は、ニワトリのトサカに似ていることからその名がついたお花です。特に赤い花を咲かせる品種だと、ニワトリのトサカにそっくりな花を咲かせます。日本には奈良時代に中国を渡って渡来したと言われており、昔から我々日本人に馴染みのあるお花と言えます。
この記事では、花言葉や名前の由来、種類から育て方まで、ケイトウについて徹底的に解説します。最後まで読んでいただければ、ケイトウについて理解が深まり、よりケイトウに親しみを持っていただけるはずです。
ケイトウのことを詳しく知り、その魅力を感じていただければ幸いです!
ケイトウとは
ケイトウは、炎のような形の花を咲かせるヒユ科ケイトウ属の一年草です。赤やピンク、黄色など、様々な花の色があります。原産地はアジアやアフリカの熱帯地方と推定されていて、暑さには強く、寒さには弱いという特徴があります。
- ケイトウのデータ
- 和名:ケイトウ
- 英名:plumed cockscomb
- 科名:ヒユ科
- 属名:ケイトウ属
- 分類:一年草
- 園芸分類:草花
- 形態:低木
- 原産地:アジア・アフリカ
- 開花期:7〜11月
- 花色:赤、ピンク、黄など
- 草丈:10〜20cm
- 耐寒性:弱い
- 耐暑性:強い
- 耐陰性:弱い
ケイトウの花言葉
ケイトウの花言葉は複数あります。
- 「おしゃれ」
- 「個性」
- 「風変わり」
- 「気取り屋」
- 「色あせぬ恋」
少し風変わりな花の形から「おしゃれ」や「個性」、「気取り屋」という花言葉が生まれました。またドライフラワーにしても色があせないことから「色あせぬ恋」という花言葉も付けられています。
名前の由来は「ニワトリのトサカ」
冒頭でもお伝えしましたが、ケイトウの名前の由来は文字どおり「鶏頭(ケイトウ)」です。ニワトリのトサカに似ていることからこの名前が付けられました。ケイトウは英語でも「cockscomb(ニワトリのトサカ」と呼ばれます。また属名の元となったギリシャ語は「燃える」という意味があり、これは花の形や色が炎に似ていることが由来だと考えられています。
ケイトウの種類
ケイトウは花の形によって5つの種類に分けられます。
- トサカ系
- 久留米ケイトウ系
- ヤリケイトウ(槍ケイトウ)系
- 羽毛ケイトウ系
- ノゲイトウ系
ケイトウでもっとも一般的なものは「トサカ系」です。「トレアドール」や「ボンベイ」などの品種がトサカ系に含まれます。
ケイトウの育て方
続いてケイトウの育て方を確認しましょう。
置き場所
ケイトウは屋外の日当たりの良い場所で育てましょう。熱帯地方原産の植物なので、ケイトウは日光を好みます。屋外が難しければ、日当たりの良い屋内で育ててください。また品種によって草丈などが大きく異なるので、あなたの品種がどのくらいの大きさになるのかを事前に調べてから置き場所を選ぶようにしてください。
種まき
種は25〜30度ほどで発芽します。そのため種まきは春から夏にかけて行うようにしてください。ケイトウは移植が苦手なので、できれば直接種をまくようにしましょう。また種は光を嫌うので、発芽するまではダンボールや新聞紙などで光が当たらないようにしてください。
植え付け
直接種をまくのが難しい場合は、ポットに種をまき、根鉢を崩さないように慎重に鉢植えをします。また植え付けるときは根をきってしまわないように注意が必要です。
水やり
ケイトウが小さいうちは、土を乾かさないように十分な水をやってください。しっかりと根を張った後は、土の表面が乾いたら水をやるようにします。苗が小さいうちは乾燥すると下葉が枯れやすいので注意してください。
肥料
本葉が出てきたら月に3、4回くらいのペースで液体肥料を与えます。
管理
ケイトウを育てるには4つの管理が必要です。
間引き
発芽したら、間引いて株の間隔を保ちます。間引きをしないと、苗同士で栄養を取り合ったり根が絡まったりしてしまい、生育に悪影響があります。また風通しも悪くなってしまうため、発芽後は必ず間引きをするようにしてください。
摘心
より多くの花を咲かせるために、先端の芽を摘み取ってください。先端の芽を取り脇芽を増やすことで、咲く花の数を増やすことができます。ただし、分岐の少ない品種の場合は摘心が必要ない場合もあります。
支柱立て
草丈のある品種であれば、支柱を立てて倒れるのを防止する必要があります。特に秋の台風の季節は強風に注意してください。草丈の低い品種であれば必要はありません。
花がら摘み
咲き終わった花がらはできるだけ摘み取るようにしましょう。そのままにしておくと、ほかの芽にいくはずの栄養が花がらにいってしまいます。少しかわいそうな気もしますが、咲き終わってしまった花がらは早めに摘み取ってください。
病気と害虫
日当たりがよくなかったり水はけがよくないと、立枯病になることがあります。そのため日当たりの良い場所に置くようにしてください。またアブラムシやヨウトウムシ、乾燥するとハダニが発生するため、定期的に殺虫剤を散布して防止しましょう。
ケイトウは種で増やす
ケイトウは一年草なので、毎年種をまいて増やします。種は採取したら春まで乾燥させて保管しておきましょう。5月ごろになったら種をまき、これまで紹介した育て方で再度育ててください。
おしゃれで個性的なケイトウを自宅で育てよう
この記事では、ケイトウの花言葉や名前の由来、育て方について解説しました。最後に紹介した内容を振り返ってみます。- ケイトウの花言葉は「おしゃれ」「個性」「風変わり」など。
- ケイトウの名前の由来は「ニワトリのトサカ」
- ケイトウには「トサカ系」や「久留米ケイトウ」「ヤリケイトウ」などの種類がある。
- 屋外の日当たりの良い場所で育てる。
- 春から夏にかけて種まきをする。
- 移植が苦手なので、できれば直接種をまく。
- 小さいうちは土を乾かさないようにしっかり水をやる。
- 肥料は本葉が出てきたら月に3、4回液体肥料を与える。
- 間引きや摘心、支柱立て、花がら摘みをして管理する。
- 日当たりや水はけがよくないと立枯病になる。
- アブラムシやヨウトウムシの発生を防止するため、定期的に殺虫剤を散布する。
- ケイトウは一年草なので毎年種をまいて増やす。
ケイトウは花言葉にあるとおり、少し風変わりなお花です。人と違った風変わりなお花を育てたいのならば、ケイトウでガーデニングをしてみるのはいかがでしょうか。