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アカシアとは?花言葉やミモザとの違い・種類と育て方まで紹介
アカシアは主に黄色い花を咲かせる、暖かい地域に分布する植物です。ふわふわでポンポンとした黄色い可愛らしいアカシアの花は、大昔から私たち人間を魅了してきました。アカシアは一般によく知られた植物ですが、意外に知らないことがたくさんあります。
この記事では、アカシアの花言葉や名前の由来、ミモザとの違いなどについて解説します。読み終わるころには、あなたはきっとアカシアに関する疑問を解消できるはずです。
ぜひ一緒にアカシアの魅力を感じましょう!
アカシアとは
アカシアは、マメ科ネムノキ亜科アカシア属に分類される植物です。1000を超える種類があり、1〜2mの低木から20m以上の高木まで様々なアカシアがあります。ほとんどの種類が春から秋にかけて黄色い花を咲かせます。球形の小花が房のように咲く品種が一般的です。オーストラリアやアフリカなどの熱帯や温帯の地域に分布しています。
- アカシアのデータ
- 和名:アカシア
- 英名:acacia
- 科名:マメ科
- 属名:アカシア属
- 分類:多年草
- 園芸分類:庭木
- 形態:低木・高木
- 原産地:オーストラリア・アフリカ
- 開花期:3〜5月
- 花色:黄など
- 草丈:2〜20m
- 耐寒性:強い
- 耐暑性:強い
アカシアの花言葉
アカシアの花言葉は複数あります。
- 「秘密の恋」
- 「気まぐれな恋」
- 「友情」
- 「堅実」
- 「優雅」
- 「豊かな感受性」
アカシアは、オーストラリアの先住民であるアボリジニが愛の告白をするときに使ったと言われています。そのことから「秘密の恋」という花言葉が生まれました。同じく「気まぐれな恋」という花言葉もあるのがアカシアの花言葉のおもしろいところですね。
黄色は「秘密の恋」オレンジは「優雅」
アカシアはほとんどの種類が黄色い花です。しかし、品種によってはオレンジの花が咲くものもあります。黄色のアカシアの花言葉は「秘密の恋」ですが、オレンジのアカシアの花言葉は「優雅」です。種類によって花言葉が変わるので覚えておきましょう。
名前の由来は「とげ」
アカシアの名前の由来はギリシャ語の「Akazo」だと言われています。Akazoは「とげがある、鋭い」という意味です。アカシアのなかには小枝に鋭いとげを持っている種があります。アカシアの名前は、小枝にとげがあることに由来しています。
アカシアの歴史
アカシアは古代エジプトでは神聖な木として扱われていました。船の材料や食品、染料、薬として、私たちの生活を支えてきた歴史のある植物です。アカシア樹脂は、現在でもお菓子やアイスクリームなどの食品の原料として使われています。
人気のアカシアの9種類
1000種類以上あるアカシア。そのなかでも代表的な品種を紹介します。
- フサアカシア(フサアカシア)
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)
- サンカクバアカシア(三角葉アカシア)
- ブルーブッシュ
- パールアカシア
- テレサ
- モリシマアカシア
- スノーウィリバーワトル
- キンゴウカン
私のおすすめは「フサアカシア」です。フサアカシアは、可愛らしいふわふわでポンポンとした房状の黄色い花を咲かせます。アカシアのもっとも一般的な品種と言えるでしょう。
アカシアとミモザとの違い
あなたはミモザとアカシアの違いを知っていますか? 実は、アカシアをミモザと呼ぶのは間違いなのです。アカシアは、ヨーロッパに持ち込まれたときに「ミモザ(オジギソウ)に似たアカシア」ということで「ミモザアカシア」と呼ばれました。このことからアカシアを「ミモザ」と呼ぶようになりました。しかし、ミモザ(オジギソウ)はマメ科オジギソウ属、アカシアはマメ科アカシア属で異なる植物です。そのため、アカシアをミモザと呼ぶのは広まっているものの、厳密には間違っています。
アカシアとミモザの違いは、お辞儀をするかどうかです。ミモザは(オジギソウ)はその名のとおり、葉っぱに触れるとお辞儀をしますが、アカシアは葉っぱに触れてもお辞儀をしません。またアカシアの黄色に対し、ミモザはピンク色の花が咲きます。
ニセアカシアとの違い
もう一つアカシアと紛らわしい植物があります。それがニセアカシアです。ニセアカシアは北米原産の植物で寒さに強いのが特徴です。アカシアと同じマメ科ですが、花の形も開花時期もまったく違います。ふわふわしてポンポンとした黄色い花を咲かせるアカシアに対し、ニセアカシアは蝶のような形の白い花を咲かせます。またアカシアは3〜5月に咲きますが、ニセアカシアは5〜6月に咲きます。
ちなみに「アカシア蜂蜜」の原料はニセアカシアです。「ニセアカシア蜂蜜」として売るとイメージが悪いため、「アカシア蜂蜜」として販売していると考えられます。
アカシアの育て方
次にアカシアの育て方を解説します。アカシアは暖かい気候を好み、関東より西で育てることができます。
植え付け
アカシアは高木種では5mを超える高さになります。そのため植え付ける場所は広いところを選びます。「まだ小さいから大丈夫」と思っても、成長が早いためはじめから広い場所に植えておきましょう。アカシアは植え替えに弱いので、慎重に植え替えるようにしてください。
剪定
開花して1〜2ヶ月経ったら剪定をします。大きくなりすぎると困る場合は、剪定して形を整えます。また剪定がめんどうな場合は、低木種のアカシアを植えると手間を抑えられます。
歴史ある植物アカシアを楽しもう
この記事では、アカシアの花言葉や名前の由来、ミモザとの違いを紹介しました。最後に解説した内容をまとめます。
- アカシアの花言葉は「秘密の恋」「気まぐれな恋」「友情」など。
- アカシアの名前の由来はギリシャ語の「とげ」
- アカシアは古代エジプトでは神聖な木として扱われていた。
- 人気のあるアカシアの種類は「フサアカシア」「ギンヨウアカシア」など。
- アカシアとミモザ・ニセアカシアは別の植物。
- 品種によってはかなり大きくなるため、広い場所に植える。
- 開花して1〜2ヶ月経ったら剪定をする。
ふわふわとした可愛らしい黄色の花を咲かせる歴史のある植物アカシア。あなたのご家庭でも育ててみてはいかがでしょうか。