プロに聞いた!
インテリアや花にまつわる知識
カラフルで愛らしい食卓に目がハート!@morningsun8430さんが実践する「ワンエッセンスですてきな暮らし」とは
可愛くてすてきな器に、いろどり豊かでおいしそうなご飯——憧れの食卓ですが、実現するのはなかなか難しいもの。特に小さい子どものご飯となれば、食器は割れないものを、ご飯はパパッと作れるものを、と妥協してしまいがち。
今回は、Instagramでいつも息子さんのすてきな食卓を披露している@morningsun8430(あさひ)さんに、暮らしへのこだわりを聞いてみました。
遊び心たっぷりでハイセンス!あさひさんの気分が上がるテーブルコーディネート
あさひさんは、2歳の息子さんを子育て中の母。子ども用に使う食器は、割れないものや機能性に優れたものを選んでしまいがちですが、あさひさんは、あえて“割れてしまう器”を使ったハイセンスで遊び心のあるテーブルコーディネートを披露しています。
つい顔がほころんでしまう愛らしさのシロクマや鳥の皿、手作りのあたたかみがある和食器——とにかく使われている食器が可愛く、そこに盛り付けられた食事もとてもおいしそうで、目が釘付けになってしまうあさひさんのInstagram。
すてきな食卓づくりのコツをのぞいてみましょう。
“割れてしまう”陶磁器を取り入れて大切に
あさひさんは、息子さんの離乳食を始めたときから、プラスチックなどの“割れない”器ではなく、あえて“割れてしまう”陶磁器を意識して使うようにしているとのこと。
陶磁器は、子どもが割ってしまうなどのリスクはあるものの、 「やさしく扱う」ということを教えるきっかけにもなります。
実際、落として割ってしまったり、ぶつけて欠けてしまったりしたものもあるそうですが、「金継ぎ」などの修理をして、引き続き大切に使っているそうです。
また、陶磁器が持つ土の温かみで、ご飯がよりおいしそうに見える効果も狙っているそう。
食器も含めて彩り豊かに、盛り付けも楽しんで
あさひさんがすてきな食卓をつくるために、一番に意識しているのが、栄養と彩り。
料理に足りない色味は、器や箸置きなどでプラスして、食卓全体で見たときに綺麗に見えるよう心がけているのだとか。
また、まず息子さんに好きな器をひとつ選んでもらい、そこからあさひさん自身の発想で「ぜんぶ青!」、「どうぶつ大集合」などのテーマを決め、それに沿ってテーブルコーディネートを考えることもあるのだそう。
親子の発想のコラボレーションで、盛り付けるのも、食べているのを見守るのも、楽しい時間になりそうです。
お気に入りは、可愛くて食べやすい“食パン”プレート
最近のあさひさんのお気に入りは、中御門雅広さんという作家がデザインした「食パン皿(山食)」。
ワンプレートとして、取り皿として、おやつ用に——想像以上に万能に使えるうえ、ふちの立ち上がりのおかげで、子どもも食べやすいよう。
そして、何より「かわいい」——これがあさひさんの一番のお気に入りポイントなのだとか。
丸いおにぎりに海苔で顔をつけて、食パン皿の真ん中に置くだけで——あれ?なんだか見たことのあるキャラクターに!
息子さんも思わず笑顔になってしまう、愛らしいプレートですね。
テクニックよりも気持ち!好循環を大切に
あさひさんが食事を作る一番の目的は、家族が満腹に、そして笑顔になること。
2歳の息子さんが空腹のときは、早く出すことを優先して手抜きをすることもあり、時間や気持ちにゆとりのあるときに丁寧に盛り付けてみたり、一品増やしてみたりしているそう。
息子さんも、可愛く盛り付けられたご飯をとても喜び、リクエストしてきます。そんなときは、あさひさんが「じゃあそれを作るのは少し時間がかかるから、待ってくれるかな?」と話して、時間をもらっているのだとか。
子どもが喜んでくれたり、「良いものができた」と思えたりした日は達成感があり、また頑張ろうと思える——そんな好循環を意識している、というあさひさん。
調理のテクニックやテーブルコーディネートのセンスはもちろんですが、それ以上に、あさひさん自身のモチベーションや、家族に対する愛情が食卓に反映されているのかもしれません。
ダンスクのバターウォーマーは、インテリアとしても
あさひさんが愛用しているおすすめのキッチングッズは、ダンスクのバターウォーマー。少量の野菜を下ゆでするときや、あさひさんと息子さん2人分のスープや味噌汁をさっと作るときにちょうど良いそう。子どもと大人の食事を取り分けて、味付けをし直したいときにも役立ちます。木の取っ手の丸いフォルムや、鮮やかで豊富なカラー展開など、可愛らしい見た目もポイントです。キッチンに置きっぱなしにしてもさまになるのが嬉しく、料理のやる気スイッチを押してくれそうな一品ですね。
判断基準は、とにかく気分が上がるかどうか
あさひさんがインテリアや食器を選ぶ時の基準は、「それがあると毎日が楽しくなりそうかどうか」だそう。
——器なら 「料理したい!」という気にさせてくれるのか
——インテリアなら「これを飾るならお掃除頑張れそう!」と思えるのか
——見た目だけでなく実用性はどうか
——長く使えるものかどうか
——使うにあたってストレスはないか
などを、値段と相談しながら決めていきます。
一番重視しているのは、あさひさん自身のテンションが上がるもの。すてきな道具や器があれば、家事のモチベーションもグンと上がりそうです。
“季節”が暮らしの“ワンエッセンス”
あさひさんが暮らしの“ワンエッセンス”として大事にしているのは、生活のなかで「季節を感じる」こと。意識して旬の食材を使ったり、花などから四季を感じたりするのが特にすてきだと感じるそう。
同じようなことの繰り返しの毎日も、“季節”というエッセンスを加えることで、日々の変化を感じられ、ふっと力が抜ける気がするとのこと。
そんなあさひさんの彩り豊かな食卓からも、季節の風を感じることができますよね。
なにげない日常を“ワンエッセンス”で楽しく過ごそう
あさひさんが目指しているのは、なにげない日常の中でも、新しい発見や面白味を見出せるような暮らし。
きっちりしすぎず「適度に無計画」で、無理に背伸びせず、想定外のことも楽しんでいく——そんな等身大の暮らしが性に合っているとのこと。
特に、小さな子どもがいるうちは、“規則正しい”“ていねいな暮らし”に憧れていても、意図した通りにいかないこともあるかもしれません。
そんな中で、理想にとらわれすぎず、日々の一瞬一瞬を楽しむ気持ちのゆとりを意識しながら暮らしていきたいと話すあさひさん。
背伸びせず、日々の暮らしの中に“ワンエッセンス”を加えて毎日を楽しんでいるあさひさんのライフスタイル、参考にしてみてはいかがでしょうか。