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【初心者必読】オリーブの木を枯らさない育て方|水やり・剪定・冬越しの決定版

ブルーミー編集部

公開日:2026/7/15

更新日:2026/7/28

オリーブが置かれている北欧スタイルのリビング
地中海の穏やかな風を感じさせるオリーブの木は、その美しい銀葉と素朴な佇まいで、多くの人々を魅了し続けています。ご自宅でオリーブを育てることは、日々の暮らしに安らぎと彩りをもたらし、生命の息吹を感じる豊かな体験となるはずです。 このガイドでは、オリーブを初めて迎える方から、すでに育てている方のさらなる成長をサポートするため、基本的なお手入れ方法から、美しい樹形を保ち、豊かな実りを楽しむための秘訣まで、専門家の知見を交え、丁寧にお伝えします。オリーブとの生活をより深く、長く楽しむための一助となれば幸いです。

目次

オリーブを迎える前に知っておきたいこと

窓際に置かれた白い鉢に植えられているオリーブ

唯一無二の存在。「樹形との出会い」を楽しむ

オリーブの魅力の一つに、その多様な樹形が挙げられます。一本として同じ形はなく、幹の曲がり具合、枝の伸び方、葉の茂り方など、それぞれが独自の表情を持っています。オンラインストアなどで苗木を選ぶ際、特定の樹形を指定することは難しいかもしれません。しかし、その偶然の出会いこそが、そのオリーブが持つ唯一無二の個性であり、ご自宅に迎え入れる喜びとなるはずです。世界に一つだけのパートナーとして、その個性を慈しみ、成長を見守る。それこそが、植物を育てる醍醐味ではないでしょうか。

オリーブが好む「環境」を整えましょう

オリーブは、太陽の光をこよなく愛する植物です。原産地が地中海沿岸であることからもわかるように、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。十分な日光は、健全な光合成を促し、丈夫な枝葉を育むために不可欠です。また、湿度が高い環境を苦手とするため、風通しの確保は病害虫の予防にも繋がります。ご自宅の中で、一日を通して最も長く日が当たり、風が心地よく抜ける場所を選んであげましょう。

鉢選びで差がつく!オリーブが喜ぶ器とは

オリーブの鉢選びは、その後の生育に大きく影響します。特に重要なのは、通気性と排水性です。素焼き鉢やテラコッタ鉢は、鉢壁から水分や空気が透過しやすいため、根腐れのリスクを軽減し、オリーブが好む乾燥気味の環境を保ちやすいためです。プラスチック鉢を使用する場合は、水はけを特に意識し、鉢底石を多めに敷くなどの工夫が必要です。また、苗木の大きさに合わせた適切なサイズの鉢を選ぶことも大切です。成長を見越して少し大きめの鉢を選ぶことで、根がゆったりと伸び、健康な生育を促します。

【基本のキホン】オリーブを健やかに育てる「水やりと置き場所」

木のテーブルに置かれている緑色のジョウロ

「水やりのサイン」を見逃さないで

オリーブの水やりは、「土の表面が乾いたらたっぷりと」が基本です。土の表面が白っぽく乾き、鉢の重さが軽くなったと感じたら、水やりのサインです。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与え、鉢皿に溜まった水は必ず捨ててください。過湿は根腐れの原因となりますので注意が必要です。季節によって水やりの頻度は異なります。夏場は蒸発が早いため毎日必要になることもありますが、冬場は生育が緩やかになるため、乾燥気味に管理することが大切です。土の状態を日々観察し、オリーブの声を聞くように水やりを行いましょう。

日当たりと風通しが「元気の源」です

オリーブは、一日に最低でも6時間以上の直射日光を必要とします。屋外で育てる場合は、午前中から午後にかけて日がよく当たる場所を選びましょう。建物の陰になる場所や、他の植物に遮られてしまう場所は避けるべきです。また、風通しは病害虫の予防だけでなく、根の呼吸を促す上でも重要です。密閉された空間や、風が滞留しやすい場所は避け、常に新鮮な空気が流れる環境を確保してください。

室内で育てる際の「ちょっとした工夫」

室内でオリーブを育てる場合でも、日当たりと風通しの確保が何よりも重要です。窓辺など、最も日当たりの良い場所に置き、定期的に窓を開けて換気を行いましょう。エアコンの風が直接当たる場所は、乾燥を招きやすいため避けてください。また、室内は屋外に比べて湿度が低くなりがちですので、時折、霧吹きで葉水を与えることで、葉の乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫予防にも役立ちます。可能であれば、週に数回、数時間だけでも屋外に出して日光浴をさせてあげることで、より健やかに育ちます。

オリーブがもっと美しくなる「肥料・植え替え・剪定」

木のテーブルの上に置かれている真鍮の剪定鋏

適切な「肥料」で成長をサポート

オリーブは肥料を好む植物です。特に成長期の春から秋にかけては、定期的な施肥が健全な成長と豊かな実りを促します。緩効性の固形肥料を2〜3ヶ月に一度、または液体肥料を2週間に一度程度与えるのが目安です。肥料の種類は、窒素・リン酸・カリウムがバランス良く配合されたものを選びましょう。ただし、冬の休眠期や、株が弱っている時には肥料を与えないでください。肥料の与えすぎは根を傷める原因にもなりますので、パッケージの指示に従い、適量を守ることが大切です。

根詰まりを防ぐ「植え替え」のタイミングと方法

オリーブは成長が早く、鉢植えで育てていると根が鉢いっぱいに張ってしまう「根詰まり」を起こしやすい植物です。根詰まりを起こすと、水はけが悪くなったり、生育が停滞したりします。2〜3年に一度、春先が植え替えの最適な時期です。現在の鉢よりも一回り大きな鉢を用意し、新しい用土(水はけの良い観葉植物用培養土や、赤玉土と腐葉土を混ぜたもの)で植え替えます。根鉢を軽くほぐし、傷んだ根や古い根は整理してから植え付けることで、新しい根の発生を促し、株の活性化を促します。

樹形を整え、風通しを良くする「剪定」の基本

剪定は、オリーブの健康維持と美しい樹形を保つために非常に重要な作業です。主な目的は、風通しを良くして病害虫の発生を防ぐこと、樹形を整えて鑑賞価値を高めること、そして実付きを良くすることです。剪定の最適な時期は、春の新芽が出る前(2〜3月頃)と、収穫後(11〜12月頃)です。

  • 不要な枝の除去: 枯れた枝、病気にかかった枝、他の枝と交差している枝、内向きに伸びる枝、徒長枝(勢いよく上や横に伸びる枝)などを根元から切り落とします。
  • 樹形の調整: 全体のバランスを見ながら、理想とする樹形に近づくように枝を剪定します。
  • 実をつけさせるための剪定: 実は前年に伸びた枝につきます。実をつけたい場合は、実をつけさせる枝を考慮しつつ、込み合った部分を剪定します。 剪定を行う際は、清潔でよく切れる剪定ばさみを使用し、切り口が大きくなる場合は癒合剤を塗布すると良いでしょう。

【トラブル解決】大切なオリーブを守る「病害虫対策と冬越し」

葉が落ちてしまっているオリーブ

早期発見が鍵!「病害虫」からのサイン

オリーブは比較的病害虫に強い植物ですが、全く被害を受けないわけではありません。特に注意したいのは、カイガラムシ、ハダニ、オリーブアナアキゾウムシなどです。

  • カイガラムシ: 葉や枝に白い綿のようなものや、茶色い貝殻のようなものが付着し、樹液を吸います。ベタベタした排泄物(すす病の原因にも)が見られたら疑いましょう。
  • ハダニ: 葉の裏に小さな点々が見られ、ひどくなると葉が白っぽくカスリ状になり、クモの巣のような糸を張ることがあります。
  • オリーブアナアキゾウムシ: 幹に穴を開け、木くずを排出します。放置すると枯れてしまうことがあります。

これらの病害虫は、早期発見と早期対処が何よりも重要です。日頃から葉の裏や幹を観察し、異変に気づいたらすぐにブラシで擦り落とす、殺虫剤を散布するなどの対策を講じましょう。風通しを良くし、乾燥しすぎないように葉水を与えることも予防に役立ちます。

寒さに負けない「冬越し」の準備と注意点

オリーブは比較的耐寒性がありますが、品種や樹齢、育っている環境によって異なります。一般的に、-5℃を下回るような厳しい寒さには注意が必要です。

  • 鉢植えの場合: 冬の寒さが厳しくなる前に、軒下や室内の明るい場所へ移動させましょう。霜が降りる地域では、必ず屋内へ取り込むか、防寒対策を施してください。
  • 地植えの場合: 若木は特に寒さに弱いため、株元をバークチップや腐葉土で覆ってマルチングしたり、幹に麻布を巻いたりして防寒対策を行います。
  • 水やり: 冬場は生育が停滞するため、水やりの頻度を減らし、土が完全に乾いてから数日後に与える程度にしましょう。

葉が落ちる、元気がない…「SOS」の対処法

オリーブの葉が落ちる、全体的に元気がないといった症状は、何らかのトラブルを知らせるサインです。

  • 葉落ちの原因: 水不足、過湿による根腐れ、急激な環境変化(特に室内への移動時)、寒さなどが考えられます。

  • 対処法:

    • 水不足の場合: 土が乾ききっている場合は、たっぷりと水を与えます。
    • 根腐れの場合: 水やりの頻度を見直し、土の乾燥を待ってから水を与えましょう。排水性の良い土への植え替えも検討します。
    • 環境変化: 置き場所を変えたばかりであれば、新しい環境に慣れるまで様子を見ましょう。
    • 病害虫: 葉や幹をよく観察し、病害虫が見つかれば適切な処置を行います。

これらの症状は、オリーブからの「SOS」です。原因を特定し、早めに対処することで、元気を取り戻せるでしょう。

オリーブと豊かな暮らしを育む「Q&A」と「アドバイス」

風に揺れるカーテンとベランダのある部屋

「実を収穫したい」場合のポイント

オリーブの実を収穫するには、いくつかのポイントがあります。

  • 品種選び: 実付きの良い品種(ミッション、ルッカ、ネバディロ・ブランコなど)を選びましょう。
  • 受粉: オリーブは自家不和合性の品種が多く、異なる品種を2本以上近くに植えることで受粉が成功しやすくなります。風や昆虫による自然受粉を促すため、風通しの良い場所に置きましょう。
  • 日当たりと栄養: 十分な日照と適切な肥料が、実の成長には不可欠です。
  • 収穫時期: 実の色が緑色から黒紫色に変化し、柔らかくなってきたら収穫のタイミングです。品種や用途(オイル、塩漬けなど)によって最適な収穫時期は異なります。

オリーブを増やす楽しみ方

オリーブは挿し木で増やすことができます。成功すれば、親木と同じ遺伝子を持つ苗木を育てることができ、その喜びは格別です。

  • 時期: 5〜7月頃が適期です。

  • 方法:

① その年に伸びた健康な枝を10〜15cmほど切り取ります。

② 葉を数枚残し、下部の葉を取り除きます。

③ 切り口を斜めにカットし、発根促進剤を塗布すると成功率が高まります。

④ 水はけの良い用土(赤玉土単用など)に挿し、明るい日陰で管理します。

⑤ 土が乾かないように、こまめに水やりをします。


数ヶ月で発根し、新しい芽が出てきたら成功です。

オリーブがくれる「癒やし」と長く付き合う秘訣

オリーブは、手をかければかけるほど、その愛情に応えてくれる植物です。日々、葉の色や土の状態を観察し、小さな変化に気づくことで、オリーブとの絆は深まります。剪定で樹形を整え、水やりで命を繋ぎ、実りの喜びを分かち合う。そうした一つ一つの営みが、私たちに深い癒やしと充実感を与えてくれるでしょう。焦らず、急がず、オリーブの成長のリズムに寄り添いながら、長く、豊かな暮らしを育んでください。オリーブは、きっとあなたの生活に、かけがえのない喜びと彩りを与えてくれるはずです。

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ブルーミー編集部

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